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夢の内容について、水銀燈と話を付き合わせてみると、同じ場面を見ていたことが明らかになった。 唯一の違いは、視点。私と、彼女は、別個の視点で、あの状況を観察していたの。 私の夢が、指輪を介して水銀燈に流れ込んでいるのだとしたら、私の視点を共有している筈なのにね。 別個の視点の存在とは即ち、彼女もまた別の人物として、私の夢に登場していた事を意味した。 水銀の君として――――ね。 「どうやら……めぐと私には、浅からぬ縁があるみたいねぇ」 「夢の導くままに見た光景が、本当に、私の前世の記憶だとしたらだけど」 あまりにも突飛な発想だから、俄には信じがたい。たま~に、そんな話を聞くけれど、ホントかしら。 前世の記憶って、身体が失われた時点で、消えちゃうモノなんじゃないの? 私なりの考えを伝えると、水銀燈は、 「柩は書庫に成り得ない。その逆ならば、あり得るけどぉ」 と、目を細めた。いきなり、抽象的なことを言われても困る。 眉を顰めた私を見て、水銀燈は愉快そうに、ころころと笑い出した。 なんだか馬鹿にされてるみたいでムカついたので、私は無い知恵を絞って考えた。 これで熱でも出たら、水銀燈のせいなんだからね。 「要するに、この身体は魂の入れ物でしかなくて、魂こそが記憶の保管場所だって言うの?」 「あらぁ……おばかさんにしては、察しが良いじゃなぁい」 「貴女って、いつも一言、余計よね。そんな態度じゃ、誰からも嫌われちゃうわよ」 言われっぱなしじゃ悔しいから、時速150キロの皮肉を叩き付けてやった。 でも、概念は把握できた……気がする。パソコンに置き換えてみれば、肉体はHDDとか、 CDRWやDVD-Rみたいな大容量の記憶媒体で、霊魂はSRAMやDRAMなんじゃないかしら。 その中でも、本当に重要な記憶だけがDRAMに残され、“死”というシャットダウンでも消えず、 日常生活で利用頻度の高い記憶は、揮発性のSRAMに記録されているからリセットされてしまう――と。 水銀燈と出会って、この指輪を嵌めてから……私は、過去の記憶を夢に見始めた。 そして、前世の私は、彼女に対して並々ならぬ感情を抱いていたことを知った。 これってつまり、魂に記憶されるほど、私にとって彼女が重要で、大切な存在だったことの証拠よね。 (千年を隔てても、色褪せない記憶【想い】かぁ……正に、愛は永遠の夢なのね) 私は、しみじみと左手の薬指に癒着している薔薇の指輪を見つめた。 このデバイスによって、私と水銀燈は、お互いが持っている様々な情報を共有できる。 水銀燈に私の精気を供与するだけの、一方通行な物かと思っていたけれど、意外に多機能みたい。 要は、数多の性能を生かすも殺すも、使い方次第ってコトね。 「貴女のこと――昔みたいに、水銀の君って呼んだ方が良いのかな」 「水銀燈で良いわよ。格式張った呼ばれ方されると、背中がむず痒いわぁ」 私の憎まれ口を受けて憮然としていた水銀燈は、鼻先でせせら笑った。 まあ、そうよね。今の時代に『~の君』なんて呼称は、そぐわないし。 それに、私は名前で呼んであげたいもの。親しみを込めて、彼女の名前を―― 「ねえ、水銀燈。貴女はどうして、この病院に居たの? ひょっとして――私を探してくれてた?」 「…………さぁね。私、めぐに会うまでの記憶が、はっきりしないのよ。 指輪を通して、めぐの夢を見るようになってから、徐々に思い出してきてるけど、 どうして死んだのかも憶えてないわぁ」 「そうなんだ……ざぁんねん。ちょっと、期待してたんだけどなぁ」 貴女を想うあまり死んでも死にきれず、亡霊となって彷徨っていた―― なんてドキドキすること言われてみたかったけど、そんな話は身勝手な幻想よね。 あれ? でも……ちょっと待って。 自分の死因すら解らない人が、どうして薔薇水晶のことを、疫病神だなんて言えるの? 私の胸裏で、ひとつの疑惑が浮かび上がった。 (まさか――水銀燈は、厄介払いする為だけに薔薇水晶を貶めた?) だとしたら、許せない。たとえ水銀燈でも、絶対に。 もし訊ねたら、彼女はどんな顔をして、どんな弁明をするのかしら……。 心の奥底で、水銀燈を信じたいと思いながらも、一旦芽生えた疑心は簡単に拭えなかった。 すると―― 「ふ……それこそ『まさか』だわぁ。これでも、私は鬼の血を引く陰陽師よ。 私の紅い瞳は、堕天の逆十字を背負いし者の霊波動を見逃したりしないわ」 水銀燈は自分の眼を指差しながら、事も無げに答えをくれた。 真剣に考えていた私が、優に十秒間は呆気にとられてしまうほど、アッサリと。 もしかして、気付かない内に声に出てたのかしら。いやいや、そんな筈ない……と思う。 「どうして、私の考えてる事が解ったの?」 「勿論、その指輪から、めぐの考えが流れ込んできたに決まってるじゃなぁい」 「ちょっ!? それ、ホント?」 冗談じゃないわ! 私のプライバシーは、どうなるのよっ! お腹すいたとか、トイレ行きたいとか、全て水銀燈に筒抜けって事でしょ。 それに…………水銀燈への想いも……。 「嫌ぁぁっ! 殺してっ! いっそ殺してぇっ!」 「ち、ちょっと、めぐ。落ち着きなさいよぅ」 「落ち着けるわけ無いでしょ! 羞恥どころか屈辱よ、これ! 死んでやるわ私っ」 「そこまで思い詰めなくてもぉ……ウソなのに」 「……はあ? ウソぉ?」 「めぐの考えてることぐらい、顔を見てれば直ぐに察しがつくわよぉ。 本当に、冷やかしがいのある、お馬鹿さんねぇ♪」 例によって、私はからかわれていたらしい。いつもいつも……やってくれるわね。 せめてもの御礼にと、水銀燈の頭に花瓶を投げ付けておいた。 それは、さておき。私の中では、更に別の疑問が生じていたわ。 水銀燈が、普通の人間とは異なる霊波動の持ち主と認識した、彼女のことよ。 (――薔薇水晶は、何者なの? なぜ、私の命を削り取っていたの?) 一年以上も親友として付き合ってきた私は、どうしても薔薇水晶に好意的な目を向けてしまう。 彼女が、私に危害を加えるなんて、考えられない。まして、命を奪うだなんて。 私にも水銀燈みたいな能力が備わっていれば、解るんだろうけど――私は、解りたくもない。 解ってしまう事は、必ずしも幸せじゃないって、知っているから。 昔の人は、よく言ったものね。『知らぬが仏』だなんて、さ。 独りで考えてても、同じところの堂々巡りで、答えが出せない。 私は、隣で目に涙を溜ながら頭のコブをさすっている水銀燈に、薔薇水晶の素性について問いかけた。 「ハッキリとは解らなかったけれどぉ」と、顎に指を当てながら、水銀燈は答えてくれたわ。 「あの娘、もの凄く禍々しい気配を放っていたわ。私ですら、背筋に震えが走るくらいにね。 あのまま付き纏われてたら、かなりヤバかったわよぉ」 「でも……彼女は、いつでも微笑みをくれたわ。天使のような、可愛らしくて素敵な笑顔を。 いつだって私の側に居てくれて、いつだって私を励ましてくれたのよ? それなのに――」 「…………あのねぇ、めぐ。腹に一物ある奴ほど、愛想よく近付いてくるものよ。 めぐを油断させるために顔で笑って、腹の底では黒々と嗤っていたのかもぉ」 「やめてっ!!」 水銀燈の言葉が胸に刺さって、痛い。私は両手で耳を塞いで目を瞑り、絶叫した。 これ以上、薔薇水晶を侮辱する言葉を聞きたくなかったから。 それ以上、水銀燈に罵詈雑言を吐いて欲しくなかったから。 「それでも、私は薔薇水晶を信じてるの! 彼女の笑顔に癒されてきたの! だから…………もう……止めてよ」 胸の奥から押し出される激情が、私の目から、涙を溢れさせた。 張り裂けそうな胸の痛みが、私の喉から、嗚咽を吐き出させた。 親友を弁護しきれない悔しさと、無力な自分への憤りと悲しみとが、綯い交ぜになった苦い感情。 あまりの苦さに舌が痺れて、私は続く言葉を失っていた。 両手で顔を覆い、子供の様に泣きじゃくる私の頭を、 「…………ごめんね、めぐ」 水銀燈は両腕で包み込み、柔らかな胸に導いてくれた。薔薇の指輪を通じて、慈しみの感情が流れ込んでくる。 彼女の冷たい胸の中で、私は思いっ切り、涙を流した。 少しでも、私の涙が彼女の温もりに変わればいいと祈りながら、声をあげて泣き続けた。 「……落ち着いたぁ?」 「ええ……なんだか、スッキリした」 こんなに泣き喚いたのは、久しぶりだった。だから、なのかな。 澱のように沈滞していた蟠りも、しがらみも、全てが綺麗サッパリ、涙に押し流されていた。 心機一転、明日を夢見る勇気を、取り戻せた気がするわ。 ならば早速、行動に移ろう。何もしない者に、後悔する権利は無いのだから。 「ねえ、水銀燈。一緒に、薔薇水晶を探しに行こう?」 こんな提案、即座に拒否されると思っていたけれど、水銀燈は意外にも賛成してくれた。 さっきは言い過ぎたと、彼女なりに反省して……るのかな? 「めぐが、そこまで信じてるなら、心底悪い奴じゃあないだろうって思ったのよ」 また、水銀燈は、私が訊くより早く言った。どうやら本当に、私って感情が顔に出やすいみたい。 今度から、気持ちを先読みされない様に、気を付けなくっちゃね。 探し回るに当たって、取り敢えず、水銀燈にはパジャマに着替えて貰った。 ただでさえ銀髪と美貌が人目を惹くのに、看護士の制服なんか着てたら、目立って仕方がないものね。 パジャマは、私と同じもの。三着ほど用意してあるスペアの一着を、貸してあげた。 これなら、少しは普通の患者に見えるでしょ。疑いの目を向ける者も、ぐっと減ってくれる筈だわ。 お揃いのパジャマ姿で、私と水銀燈は、薔薇水晶の探索を始めた。 胸が窮屈だとか、余計なコトを口走る彼女の脇腹に肘鉄砲を食らわせて、探索に集中させる。 ……が、病院という場所は思っている以上に千差万別の“気”が満ち溢れているらしく、 未だに本調子じゃない水銀燈は、かなり苦戦している様子だった。 「彼女の霊波動を辿るより、手分けして探した方が早いわねぇ」 「珍しいわね、水銀燈が弱音を吐くなんて」 「……弱音じゃなくて、提案よ。ホントにおバカさんなのねぇ。言葉は正しく使いなさいなぁ」 「はいはい。だったら、水銀燈は病棟を探して。私は、外を見てくるから」 ひと通り見回ったら、一階のロビーで落ち合おうと打ち合わせて、私たちは別れた。 エレベーターで下まで降りた私は、ロビーのソファに座って、ボ~っとテレビを見ている患者達を眺め回した。 そこに薔薇水晶が居ないことだけ確認して、ロビーを横切り、南に面した正面玄関から外に出る。 今朝は晴れていたのに、いつの間にか、空は厚い雲に覆われていた。降り出す前に、病棟を一周してこよう。 私は駐車場の脇を通って、病棟の裏手へと向かった。彼女がまだ帰ってなければ、そこに居る予感がしたから。 だって、あなたとひまわりを見に行く約束だものね。この近くで向日葵を植えているのは、北側の花壇だけよ。 曇天が、霧吹きを使い始めたらしい。 私の頬を細かい水滴が打ち、パジャマが湿気を帯びて重たくなっていく。 急がないと! 小走りに花壇を目指す私の目に、向日葵の前で佇む少女の姿が、飛び込んできた。 緩くウェーブのかかった長い髪。水晶を象った髪飾り。そして、白い肌。 間違いない、薔薇水晶だった。 「薔薇水晶っ!」 私は嬉々として彼女の名を呼び、駆け寄った。 約束の場所とは違うけど、それでも、二人だけの合い言葉を確かめ合いたかったから。 彼女が、いつもの微笑みを向けてくれると信じて、微塵も疑っていなかったわ。 でも、薔薇水晶は、ぼぉ……っと向日葵の蕾を見上げているだけ。 「よかったわ……怒って、もう帰っちゃったかと心配してたのよ」 間近で話しかけると漸く、私の方を向いてくれた。それも、人形のように、ぎこちない動作で。 彼女の頸が立てる、ぎぃぎぃという軋めきが聞こえた気がした。 綺麗に澄んでいた金色の瞳も、今は曇っていて、意志の輝きを感じさせない。 「ど……どうしたの? ねえ、ちょっと。ねえったらっ! 薔薇水晶っ!」 「…………」 私は、彼女の両肩を掴んで、激しく揺さぶった。途端、撥ね除けられる私の両腕。 薔薇水晶は、ビックリして身を竦ませた私の背後に素早く回り込んで、頸に左腕を巻き付かせてきた。 右腕を掴まれ、遠慮も手加減もなく後ろ手にねじ上げられた痛みで、私は呻いた。 「い、痛いっ! 何するのよっ!」 「……なに……するの?」 「ふざけないでっ!」 「……ふざけないで?」 薔薇水晶は薄ら笑いながら、おうむ返しに囁くだけ。 彼女の尋常ならざる態度に、私は寒気を覚えた。この娘は、私の知っている薔薇水晶じゃない。 おそらくは、水銀燈が感じたという、禍々しい気配を放っていた薔薇水晶なのだ。 私の恐怖を煽り立てるように、暗雲の中を光が走る。 続いて、お腹に響いてくる重低音。言わずもがなの雷鳴だ。 長く低く、空気を震わせる雷鳴の合間に、男性とおぼしい高い声が、もつれ合う私たちに話しかけてきた。 「よくやったぞ、薔薇水晶。そのまま捕まえておけよ」 「!? あ、貴方は――」 声のした方に眼を向けた私は、目を見開いて、呆気に取られてしまった。 向日葵を掻き分けて現れた、その人物は――夢で見た、小柄な青年だった。 「慈雲童子っ!?」 「くくっ……懐かしい響きだねえ。その名で呼ばれるのは、実に千二百年ぶりだよ。 今は、桜田ジュンと名乗っているんだけどな」 「桜田……ジュン?」 「また会えて嬉しいよ。柿崎めぐ――いや、夢占の巫女」 「巫女? 夢……占? なにを言ってるの?」 私には彼の言うことが理解できなくて、バカみたいに、彼の言葉を繰り返すだけだった。 そんな私に、絶え間なく嘲笑を送り続けてくる、桜田ジュン。 「何度も転生していながら、まだ、自分の能力には気付いてないのか。まあ、どうでもいいさ。 どうせ、もうすぐ君の能力は、僕のものになるんだからな。 さあ……左腕を伸ばせよ。僕の右手に、君の左手を重ね合わせるんだ」 彼の視線が、私の瞳を射抜く。私の左腕は、私の意志に反して、ゆっくりと上がり始めた。 「千二百年前は、あと少しのところで邪魔されたけれど、今度こそ夢占の能力を貰い受けるぜ」 能力を奪われる事が、どういう結果を招くのか、私には解らない。 それ以前に、頭がぼぅっとして、深く物事を考えられなくなっていた。 目の前が暗転していく。なんだか、とても眠くなっていく。 私の意識は、奈落へと落ちていった。地の底から、誰かの声が聞こえた――気がした。 ――気が付けば、私は土の上に跪いていた。煌びやかな十二単が、泥にまみれている。 周囲には、横倒しになった牛車や、衛士たちが倒れていた。 死んでいるのか、ピクリとも動かない。 そして……目の前には、慈雲を取り囲む、三人の娘たちが居た。 水銀燈と、翠星石、蒼星石の姉妹だ。三人とも、満身創痍だった。 中央に立つ慈雲は、着衣が破れるどころか、乱れてもいないというのに。 「お前たちも、なかなか頑張るなあ。それだけは誉めてやるよ」 慈雲が、両手で見たこともない印を結び、 「だけど…………そろそろ終わりにしてやる」 「くぅっ! うわぁっ!」 「蒼星石っ?! ひゃぁうっ!」 腕を払っただけで、蒼星石と翠星石は宙に巻き上げられ、地面に叩き付けられた。 身じろぎもせず横たわる二人の周りに、赤黒い液体が、ゆるゆると広がっていく。 そして、私がこの世の誰より1番大切に想っている、水銀燈は―― 雷の刃による、電光石火の斬撃で、細い頸を……断ち切られていた。 「い…………嫌ああああああああぁっ!!!!」 これは、夢。全ては、午睡の夢。現実の私は牛車に揺られて、うたた寝しているだけ。 目を覚ませば、私の前には水銀燈の優しい笑顔がある。 そう思い込もうとした。思い込んで、夢から覚めようとした。 けれど、夢は終わらない。悪夢のような現実が、淡々と続いてゆくだけ。 見たくない事実なのに、涙で曇った目を逸らすことが出来ない。 「あ…………あああ……」 水銀燈の首が、驚愕の表情を貼り付かせたまま、温かい血を流しながら私の方に転がってくる。 まるで、死して尚、私の元へ駆けつけようとしているみたい。 私は泣きながら必死に這いずって、彼女の首に近付き、両腕を伸ばして拾い上げようとした。 その手が、横から無遠慮に伸びてきた男の手に掴まれる。 「次は、君の番だよ」 「ひぃっ!」 喉の奥から漏れた空気が、情けない悲鳴に変わる。 怯え、竦み上がった私を見下ろし、慈雲は嗜虐的に唇を歪めた。 「そんなに怖がらなくてもいいだろう? 安心しろよ。僕が欲しいのは、君の能力だけだ。 用さえ済めば、君も友人たちの元へ送ってあげるから」 「……い……いや」 慈雲のソレは、れっきとした殺人予告。私は、今日、ここで死ぬ。鬼の手で、惨たらしく殺されるのだ。 そう思うと、恐くて、怖くて――身体の震えが止まらなかった。 誰か……誰か、助けて! 心に浮かぶ言葉は、それだけだった。 その間にも、慈雲は常人を凌駕する腕力で、私の左腕を引っ張り続ける。 慈雲の開かれた右手に、私の左手は無理矢理、近付けられていく。 どれだけ抗っても、女の細腕では、引き戻すことすら出来なかった。 このままでは、私の全てが奪われてしまう。恋人も、親友も、自分の能力すらも、全てが。 「ははははっ。もうすぐだ! もうすぐ、僕は夢占の巫女の能力を得る! そして、僕は神になる!」 「嫌っ! こんなの…………だ、めぇっ!」 歯を食いしばって、最後の抵抗を試みようとした矢先、生々しい音と共に、私の左腕は解放された。 勢い余って尻餅をついた私が目を開くと、肘の辺りから切断された腕が、どす黒い血を垂れ流していた。 それは紛れもなく、慈雲の左腕。私の左腕を掴んだまま、ぶら下がっていたのだ。 肌に食い込むほど握りしめられた指を一本ずつ開いて、漸く、慈雲の腕を外すことが出来た。 「その娘から離れなさい! 汚らわしい邪鬼め」 凛とした声が、場の空気を支配した。私は慈雲の左腕を投げ捨てながら、声の主へと顔を向けた。 慈雲と対峙していたのは、水晶の剣を手にした、隻眼の娘……薔薇水晶だった。 腕を切断されて、流石の慈雲も戦意喪失するものと思いきや―― 「ふんっ。お前ごとき落魄した輩が、僕を愚弄するのか。身の程を弁えろよ」 慈雲は、これ見よがしに左腕を掲げた。切断された肘から先が、見る見るうちに再生していく。 「薔薇水晶…………お前はもう、夢占の巫女を守護する霊獣じゃあない。 強大な力を得ようと焦るあまり、浅はかにも、僕の忠実な傀儡に身を窶したんだ。そうだろう?」 にたりと、慈雲が下品に頬を弛めた直後、薔薇水晶は剣を取り落として、苦しげに呻きだした。 彼女が両手で掻きむしって、露わになった胸元には、奇妙な物体が蠢いていた。 広げた手ほどの大きさで、人のカタチをした、不気味な腫瘍が……。
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男子A「やべぇ…明日どうするよ…?」 男子B「俺、とりあえず全部の答えに√3って書いてみるわ…。後は、神に祈る…」 ある日の朝、今にも死にそうな顔をして、数名の男子生徒が廊下で何かについて話し合っていた。 そこへ、たまたま近くを通りかかった水銀燈は、「…朝から気分の滅入るような顔するの、止めてくれる?」と、その集団に声をかけた。 水銀燈「…で、なぁに?学校サボってどこかに行くのなら、私も付き合うわよぉ…?もう、家に帰りたいし…」 男子A「あ、いや…俺たち、この前の中間テストで赤点取っちゃって、その追試が明日あるんですど…」 男子B「サインだのコサインだの、全く意味が分からなくて…。で、どうしようかなぁって…。」 水銀燈「そう…。」 そう言うと水銀燈は、そこにいるグループの人数を数えた後、静かにこう言った。 水銀燈「…1万。」 男子A「え?」 水銀燈「…だから、1人1万で助けてあげるって言ってるの。要は、再テストでいい点とればいいんでしょう?だから、私が問題用紙と解答を持ってきてあげるわよぉ。…あ、お金は後でも構わないわぁ…。」 その言葉に、一同の心は大きく揺さぶられた。 確かに、前もってそれが分かれば、ほぼ確実に追試をパスすることが出来る…。 しかし、それがバレたら…。 その事について、しばらく討論する一同。 そして、その中の1人がおずおずと水銀燈にこんな質問を投げかけた。 「…学割はききませんか?」と。 水銀燈「…ふっ…。それにしても、ホントにいい商売ねぇ…。」 翌々日、邪悪な笑みを湛えながら思わずそう洩らすと、水銀燈は早くも再来月の期末テストの事を考え始めた。 …今回は5万円儲かっただけだったが、効率よくやれば1人の生徒から何万も巻き上げることが出来るはずだ…。 多分、進級のことをチラつかせれば簡単に事は済むだろうし、本人も大喜び…私も大喜び…。 後は、秘密を洩らしたり、告げ口をしたりなどというくだらない事をしないように、しっかり『教育』すれば何の問題も無い…。 くくっと、低く笑うと水銀燈は財布を持って、どこかへ出かけようとした。 するとそこへ、こないだの生徒たちが何故かうつむいた様子で水銀燈の元へやってきた。 その雰囲気に、水銀燈は最悪の結末を予感せずにはいられなかった。 水銀燈「まさか…もうバレたの!?あれだけ、『いきなりいい点数取っちゃうと怪しまれるから、50点くらいで我慢しなさい』って言ったのに…!!」 男子A「い、いえ…まだバレては無いです…!ただ…」 その言葉に、水銀燈は安堵のため息を洩らした。 しかし、最後の『ただ…』という言葉がどうしても気になる…。 水銀燈「…ただ、何よ?学割はきかないっていったでしょう?」 男子A「い、いや!そうじゃないんです!あの…実は昨日、テストが終わった後で蒼星石先生に呼ばれたんですよ。その時、『あれだけ数学は苦手だったのに、よく頑張ったね』って凄い褒められて…。それで、先生のあんな顔見てたら、何か…凄い悪い事しちゃった気がして…。だから、俺たち…先生に謝りに行こうと思ってて…」 水銀燈「バカじゃない!?今更何言ってるのよ!?そんな事したら、私の身が…!」 そう言うと、水銀燈は思わず男子生徒の胸ぐらをつかみ、脅迫しようとした。 しかし、生徒のほうはただじっと目をつぶり、殴られるのを覚悟しているようだった。 それを見た瞬間、水銀燈は思わず手を離し、こう言った。 水銀燈「チッ…でも、まだ諦めるのは早いわよ…。次の数学の授業は来週の月曜日よね?それまでに何とかするの!!そうすれば、蒼星石を無駄に悲しませないで済むはずよ!?」 そう言うと、水銀燈は5人全員を家に招き、そして一生懸命に『補習』をした。 そう…それは過去やった、どの授業よりも一生懸命に…。 …そして、運命の日が訪れた。 薔薇水晶「銀ちゃん…どうしたの?顔色…悪いよ?」 水銀燈「…なんでもないわぁ…。あ、ちょっと寝てくるから、体育お願いねぇ…」 そう言うと、水銀燈はよろよろと保健室に向かった。 流石の水銀燈も、『お馬鹿さん』相手に3日間も勉強を教えるのは、相当堪えたらしい…。 そして、何度も「割に合わないわ…」と呟くと、水銀燈は保健室のベッドに身を委ねた。 …一方、別の教室では、蒼星石がしきりに1人の生徒のことを褒めちぎっていた。 蒼星石「うん…!正解!!ホント、まるで見違えるようだね…!この問題、結構難しいはずなのに…」 男子A「いやー!これも全部先生のおかげですよ!!」 蒼星石「ふふっ…そっか…」 …しかし、この時水銀燈は気づいていなかった。 蒼星石「…でも、1つ聞きたいんだけど…なんでこの難しい問題は解けたのに、追試の1-3の問題は解けなかったのかな?これに比べたら、はるかに簡単なはずなのに…。おかしいよね?どう考えても…」 …どんなにその場を繕って逃れようとしても、悪事はいつか白日の下に晒される運命にあるということを…。 そして…今はただ、そんな彼女の寝息だけが保健室に響いていた。 完
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「しょうがないよ、みんなも真紅と水銀燈の考えを解ってやろうよ。 そりゃぁ僕もイヤだよ、スネてる金糸雀の気持ちはよく解るよ」 蒼星石の言葉にみんなの視線が集中する。 「なんとなく水銀燈と真紅が退学だって解っていたよ。 学校中の噂になっているからね・・・」 蒼星石はここ数日間、真紅と水銀燈の様子、そして学校での噂を考えていた。 おそらく真紅と水銀燈は居なくなる、蒼星石はそう思っていたのだ。 「僕は思うんだ、東京に行く。これは一大決心なんだって。真紅と水銀燈は 僕達より少し早く東京で勝負するだけなんだよね?」 「・・・そうよォ。私もォ、みんなと別れたくないわぁ。でも、でも」 言葉に詰まる水銀燈に変わり真紅が話しを続ける。 「もうこの街に私の居場所はなくなってしまったのだわ」 「居場所なら翠星石達がいるじゃないですか?薔薇乙女は 居場所ではないのですかッ」 「みんなと一緒の時間、薔薇乙女は大切な居場所よ。でもね、もう私と みんなとは違う時間の中にいるの。学校とそれ以外の場所に流れる時間よ」 学生でなくなった時点で重くのしかかる現実社会。夢と現実、その狭間に いる真紅と水銀燈。彼女達が持っているのは誰にも負けない音楽への想いだけ。 不確かな成功へのキップ、保障などない夢へのチケット、ただ真紅と水銀燈 には足元さえ見えない暗闇の中で1つの武器があった。それは想いを音に 乗せて歌うことであった。それを希望に一足早く現実社会に乗り込もうと する意思であり情熱でもあった。 「私と水銀燈は決めたのだわ、音楽を武器にして戦うと・・・」 「何と戦うですか真紅?」 「そんなのぉ、解りきってるでしょ?全てよ、私達を取り巻く運命とよォ」 水銀燈の言葉に蒼星石は深くうなずき真紅、水銀燈の目を見つめる。 「やっぱり真紅と水銀燈は強いよ。でも絶対に戦わないとイケナイのかい?」 真紅は蒼星石の言葉に対し力強く答える。 「そうよ、だって戦うことって生きるって事でしょ?」 蒼星石は真紅の力強い意志のこもる言葉に白い歯をみせて微笑む。 「じゃぁ、明日のライブは真紅と水銀燈を応援するライブにしよう。 そしてきっと僕達も後を追いかけて東京に行くよ。これは約束だよ」 「うわぁ~ん、ヒナもヒナも行くの~。真紅と水銀燈の所にいくのよ~」 「もちろん翠星石もいくですぅ、勝負なのですぅ!」 「面白そう・・・卒業したら・・東京は・・・決定ね」 「これで決まったね。明日は最高のライブにしよう!」 「そうですぅ、きっと金糸雀も来てくれるですぅ!」 * 朝に降り出した雨はかすかに水溜りを作っただけであがりライブの時間には 曇った夜空からぼんやりとした月の輪郭が浮かんでいた。 「金糸雀はほんとうに来やがらないつもりですかッ?」 「大丈夫だよ、きっと来るって」 「もう・・・始めなきゃ・・・みんな騒ぎ出してる」 「そうね、しかたないのだわ。みんな行くのだわ!」 真紅と水銀燈が復帰した薔薇乙女を見ようと人々がライブハウスに入り すでに30分が過ぎようとするとき、ステージに薔薇乙女が現れた。 「オォォ~」「ウオォオオォォ~」 人々の歓声がライブハウスに広がる。 真紅はやや気だるい感じでマイクに向かう。 「コンニチハ・・・薔薇乙女です」 真紅の挨拶の声と同時に翠星石と蒼星石が激しいリズムを打ち出す。 そのリズムに乗り水銀燈の指が踊り出すと一気にリズムがビートとなり 音は疾走しだす。 「Cut my skin so I could bleed for you」 真紅はマイクスタンドにもたれるようにし、腰をゆるやかに揺らし ながら歌う。激しい音の波と真紅が見せる怪しいまでのセクシーな 仕草に観客の全ては薔薇乙女の世界に引きずり込まれていく。 雛苺のコーラスと真紅の歌がシンクロし1曲目が終わると真紅は ステージの前ギリギリまで足を進めアンプに片足を乗せる。 タイトなレザーのミニスカートから足がチラリと見える。 そのまま前かがみになり左手を大きく広げ叫ぶ。 「さぁ、私達の音に酔いしれるのだわ!!」 薔薇水晶のキーボードからスピード感のあるメロディーが流れライブハウス内 を被いつくすと、その中を水銀燈のギターから解き放たれたトーンは縦横無尽 に走り出す。スピードに乗る水銀燈のトーンを追いかけるように真紅と 雛苺の歌が始まると全ての人達は薔薇乙女が作り出す音の熱狂と幻想の渦に 巻き込まれ、歓声をあげ腕を突き上げ薔薇乙女の下僕となる。 その熱狂に包まれたライブハウスの隅で隠れるように金糸雀はステージを 見ていた。 (別に用事があったついでに来ただけかしらッ) そう自分に言い聞かせながらも目は食い入るように、耳は音を聞き逃さ ないように、胸は激しい音の波に揺られ、心はステージの上で真紅達と 音の波を作り出す自分の姿をみていた。 3曲目が終わる頃には金糸雀の体はリズムに合わせ自然と動いていた。 それを見越したかのように薔薇水晶の指が軽やかに鍵盤の上でダンスを 始めるとポップ調の軽快なメロディーがライブハウスの色を塗り替えていく。 (あれ、この曲のアレンジはカナが薔薇水晶と一緒にヤッたものかしら) それは真紅と水銀燈がいない時期の薔薇乙女で一番ウケた曲であった。 もともと金糸雀が真紅と水銀燈がいる薔薇乙女を前提としたアレンジでも あったその曲が今、完成形として金糸雀の前で広がっていく。 ステージでは笑顔で雛苺と水銀燈が声をそろえてマイクに向かう。 「Why can’t you be~♪」 真紅が持つマイクに蒼星石も入り真紅と声を合わせる。 「Good to me!」 そして真紅と雛苺が人々に向けてマイクを突き出すと大勢の声が返ってくる。 『Good to meィィ~♪』 金糸雀もありったけの声でステージに答える。 「Good to me!」 全てを包み込んだステージは興奮と熱狂の中で幕を閉じた。 最後はステージで薔薇乙女全員が抱き合い、全ての人に向けて投げキスを 贈った。その時にはすでに金糸雀の姿はライブハウスから消えていた。 * 薔薇乙女達が住む海沿いの街を湿った空気が満たし、雲は低く垂れ下っている。 沖合いに浮かぶ島の周りではすでに雨が降り出しているようである。 バックとギターケースを持った水銀燈はタバコに火をつけ空を見上げる。 「雨ェ、降りそうねぇ」 真紅は泣いている雛苺の頭をなでながら答える。 「そうね、昼前には降るとニュースで言っていたのだわ」 「ねぇ、真紅と水銀燈はほんとうに東京に行っちゃうの~?」 「い、今ならまだ間に合うですぅ、考え直す気はないですかァ?」 「・・・本当に・・・行くの?」 「やっぱりイザとなったら僕も寂しいよ」 かすかにモヤがかかる早朝のバス停で真紅達は迫り来る別れの時間の中に いた。それぞれの胸の奥には言葉と想いが溢れ出しすぎて反対に言葉が出ない。 真紅は愛用の懐中時計を開けてチラッと見る。 (あと15分・・・この街、この最高の仲間達・・・) 「す、水銀燈。翠星石は、翠星石は、うっ、うっ、えぇ~」 「ほらぁ、何よぉ?泣いてちゃ解らないわぁ」 感情を表に出しやすい翠星石は言葉に出ない想いを涙で表すかのように 泣きながら水銀燈に抱きつく。 「やっぱりぃ、行くなですぅ。寂しいのですぅ~。真紅も行くなですぅ」 「泣くんじゃないわぁ、どうせ1年もしたらぁすぐに会えるわよぉ」 翠星石の背中を抱きしめる水銀燈が見る景色も涙でボヤけだす。 それを隠すかのようにそっとサングラスをかけながらタバコの煙を吸い込む。 「ねぇ、雛苺。私がいなくても貴女は十分に強くなったわ、だからもう 泣かないで・・・」 真紅も同じように雛苺を抱きしめるとバスは駅の停留場からゆっくりと 動き出し真紅達のいる場所に停まる。 真紅の時計が別れまであと5分を告げる。 シューッ、バスの扉が静かに開くと空から薄い小さな雨が霧のように 真紅達を濡らしはじめた。 この街で同じ時間と同じ夢と未来を見ていた、ほんの少し前、 ほんの1ヶ月前、もう巻き戻せない時間が思い出に変わっていく。 この抱き合う一瞬も今となっては一瞬後の思い出になる。 「お客さん、もう出ますよ」 運転手の言葉に抱きしめていた腕をほどきバックとギターケースを手にする。 「真紅、水銀燈。東京についたら連絡して、そして体には気をつけて・・・」 「私も・・・必ず、必ず・・・行くから、東京に・・・」 バスに乗り込む真紅と水銀燈に掛けられた言葉はありふれたものかも しれない。だが2人には解っていた、その言葉はどんな言葉よりも強い ものである事を。 「どこに行ってもずっと仲間ですぅ、ずっとずっと一緒なのですぅ!」 「さよならは言わないの~。またすぐに会えるから言わないの~!」 動き出したバスを見送る蒼星石と薔薇水晶。追いかけてくる翠星石と雛苺。 もう止らない時間が真紅、水銀燈と彼女達とを遠く離していった。 霧雨がじょじょに本来の雨になりつつバスのフロントガラスを叩きつける。 一番後ろの席に座る真紅と水銀燈は互いの顔を見ることなく語りかける。 「ねぇ、水銀燈。いろいろあったわね。本当にこれで良かったのかしら?」 「さぁ、解らないわぁ。でも私達がぁ決めた事よぉ。それに・・・」 揺れるバスが次の停留場で停まり新たな乗客を乗せ始め、やや車内が騒がし くなり水銀燈の最後の言葉がかき消され真紅は聞き返す。 「それに、何なの?」 水銀燈はポケットから写真を取り出す。それは音楽コンクールで撮られた 薔薇乙女達の写真であった、それにはこんな別れがあるとは知らない 笑顔が写っている。水銀燈が差し出した写真を見つめる2人。 「私と真紅は約束したのよぉ、この薔薇乙女っていう最高のバンドに 約束したわァ。絶対に勝つってねぇ~」 「そうだったわね、弱気になっていたのだわ」 「ふんッ、弱気は禁物かしら~」 先ほど乗ってきた乗客にまじり金糸雀が真紅と水銀燈の前にたっていた。 「カ、金糸雀?」 「べ、別に次のバス停に用事があるだけかしら・・・」 そう言うと金糸雀は真紅達の前の席に腰を下ろした。 しばらく3人は黙っていたが金糸雀は前を向いたまま話し出す。 「よくみんなは納得したかしら・・・やっぱり真紅と水銀燈は大バカかしら・・・」 「金糸雀、私の話を聞いて、私と水銀燈は」 金糸雀は真紅の言葉をさえぎり話し出す。 「大バカ真紅の話なんか聞けないかしらッ。カナは、カナは・・・ ずっと寂しくて怖かったかしら・・・」 いつも空回りの金糸雀、転校初日に他の生徒達からイジメの対象に 入っていた金糸雀、前の学校でもそうだった。 それを仲間として親友として、そしてバンドのメンバーとしていつも一緒に 居てくれた真紅、水銀燈。 別れる事など考えもしなかった。いや考えれなかった、考えたくもなかった。 真紅達といると、音の中にいると本当の自分を表に出せた。 「音楽が、バンドがカナを変えたんじゃないかしら。真紅と水銀燈がカナを 変えてくれたのかしら。だから、だから・・うっ、うぅわぁぁぁ~」 そう言うと前を向いていた金糸雀は真紅と水銀燈が座る後ろを向き 両手を真紅と水銀燈に差し出す。その顔には大粒の涙が溢れていた。 金糸雀は真紅と水銀燈の手を取り力いっぱい握り締める。 「カナも、カナも行くかしら。すぐに真紅と水銀燈がいる所にいく かしらァァ~」 力の入る金糸雀の手を握り返す真紅と水銀燈。 「待ってるわァ、金糸雀は私達にとって大切な仲間よぉ」 「水銀燈のいうとうりだわ。貴女は最高の親友よ」 スピードを落としたバスは雨が降りしきるバス停に停まる。 「さぁ、行きなさい金糸雀。この先はもう高速に入るのだわ」 「ねぇ、金糸雀ァ、約束しましょうかぁ?」 「や、約束かしらぁ?」 「そう約束よぉ、金糸雀やぁ、翠星石達が東京に来て・・・3年! 3年後には私達の音でェ、この国を埋めつくしちゃうのよぉ」 水銀燈の約束に金糸雀も真紅も笑顔になる。 「どう?約束できるぅ?」 そう言うと水銀燈は小指を立てる。金糸雀、真紅も小指を出し水銀燈の 指と絡ませる。 「これは絶対の約束かしらッ!」 繋がった3人の指を静かにバスの扉が遮断していく。 扉が閉まりきる最後まで3人の誓いは解けなかった。 ゆっくりと動き出すバスに走りよる金糸雀。 「絶対の約束かしらァ~、カナが行くまで負けたらダメかァしらァァ!!」 動き出したバスの音に金糸雀の声はかき消され、バスは高速に乗り 東京へ走り出した。 その頃、真紅達がいなくなった駅前のバス停では雨もあがり大きな虹が空を 横切っていた。それは真紅と水銀燈が向かう東京の方へと延びている。 空を見上げる翠星石、蒼星石、雛苺、薔薇水晶。まだ雨のバス停で消え行く バスを見送る金糸雀。そして虹がかかる街に向かう真紅と水銀燈。 七色の虹とおなじ7人の少女達のそれぞれの想いと旅立ち。 これから新たに繰り返されるであろう出逢いと別れ。 それを応援するかのような大きな虹はそう遠くない将来に彼女達が 夢の扉を開きこの国を彼女達の色で染め上げる。 そんな未来を示す夢の架け橋であった。 ~Legend of Rozen Maiden 旅立ち編~ 完 (6)へ戻る/長編SS保管庫へ/次章「完結編」に続く/Appendix
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嫌な女…… 112 名前:水先案名無い人 :2007/05/14(月) 11 54 56 ID ZZGSKRyg0 水銀燈「全選手入場!」 真紅 「…虎殺しは生きていた!?」 水銀燈「驚いた? ウフフ…驚くに決まってるわね 総合格闘技はすでに我々が完成しているのだから」 真紅 「組み付きしだい投げまくってやる…」 水銀燈「私、やっぱり素手の殴り合いなら我々の歴史がものを言ったの お父様が認めてくれた 見て! 真の護身もここに!」 真紅 「そんな…ケンカなら全階級オレのものなんてこと」 水銀燈「今度こそ胸を張って言えるわ 私は水銀燈、打撃対策は完璧 よろしくね真紅♪」 真紅 「うそよ、全格闘技のベスト・ディフェンスがあなたの中にあるなんて…そんなこと」 水銀燈「どうして?」 真紅 「だってあなたはまだ未完成じゃない… 作りかけのかわいそうなドール… ローゼンメイデンは究極の暴走族アリスを目指して作られたドール、あなたは…私たちとは違う」 水銀燈「…やっぱりそうなの 私のこと、ずっとそう思っていたんでしょう バーリ・トゥード(なんでもあり)ならこいつが怖いと 」 真紅 「それは…」 水銀燈「炎の虎が上陸したのも バウンサー(用心棒)になったことも めい土の土産にベルトが欲しかっただけ 上から見下ろして満足していたんでしょう」 真紅 「違う…」 水銀燈「自分が上だと…自分は世界ヘヴィ級チャンプだと そう思って私を笑っていただけなんでしょう」 真紅 「それは違うわ… 違う… 私はキャリア一切不明…」 水銀燈「うるさい! …嫌な女。少しばかり立ち技最強だっただけなのに たまたま柔術の本場だっただけなのに… 私の存在なんて、あなたにとっては説明不要だった 」 真紅 「違うわ! 私はせめて、柔術は実戦で使えてナンボのモンだと思って…」 水銀燈「それが邪魔するやつは思いきり殴り思いきり蹴るだけといっているのよ! 私を自分を試しに日本へきたと認めてくれてなかった!」 真紅 「…だってあなたは!」 水銀燈「あなたみたいなドールが チャンピオンになれるわけがない! チャンピオンになるのは…私 誰よりも鎬流に更なる磨きをかけたこの私… チャンピオンになってお父様に抱きしめてもらうの… 今の私に死角はないの…」 (水銀燈、真紅を突き飛ばしてベルトを奪う) 真紅 「? …中国四千年の拳技が今ベールを脱ぐ!」 水銀燈「あなただけがファンの前でならいつでも全盛期?」 真紅 「医者の仕事はどーしたッ!」 水銀燈「特に理由はない 横綱が強いのは当たりまえ? そんな幻想…打ち砕いてあげる! 暗黒街で実戦カラテを磨いたのは…」 (水銀燈、ふくらはぎを力いっぱい握り締める) 真紅 「やめて!!」 水銀燈「本当に実戦だったら外せないのは… 私よ!!」 (血管が木っ端微塵に砕け散る) 真紅 「ああぁ! ああぁぁぁぁぁ!! お父様から頂いたものなのに… お父様の思いが詰まっていたのに… 生で拝んでオドロキやがれッ…」 水銀燈「ウフフフフフ 武術空手はこの私が完成させた!」 真紅 「どうして…どうして……… どこかへ行っていたくせに…」 水銀燈「……なんですって?」 真紅 「行方不明の… 若き王者のくせに」 水銀燈「!」 真紅 「どこへ行っていたンだッ チャンピオンッッ!!」 水銀燈「!!うおおおお!!! 真紅ぅ!!」 (鐘の音) ラプラス「何事にもリザーバーはあるというもの……」 真紅 「ラプラス!」 ラプラス「カポエイラが眠りにつき、真伝統派空手も契約を解除 この時代での東洋の巨人は終了しました。 もう一名は到着次第皆様にご紹介致します…」 水銀燈「何を言っているの? うっ!」 (二人が引き離される) 水銀燈「真紅!!」 真紅 「くっ…」 関連レス 114 名前:水先案名無い人 :2007/05/14(月) 19 52 16 ID x98DDlhP0 112 嫌な女…って意味わかんねええええ 115 名前:水先案名無い人 :2007/05/14(月) 20 31 37 ID imJ/M1FC0 112-113 ありそうでなかなか無かったネタだなこれは・・・・ まぁとにかくGJ 116 名前:水先案名無い人 :2007/05/14(月) 20 50 19 ID t2nzsYHH0 こりゃひどいカオスだw コメント 名前
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第12回 ニコニコ愛されキャラ選手権 予選結果 本戦結果 予選が実施された初の大会である。 misakichi氏作成の予選結果動画はこちら toga氏作成の本戦結果動画はこちら n0419氏作成の本戦データ動画はこちら 当ページの訪問者数 合計 - 人 本日 - 人 昨日 - 人 【予選】 2/9 15~18時 総当たり戦 上位40位までが本戦へ 第12回予選参加動画数 103 第12回予選コメント総数 [予選戦歴] 募集中 予選開始前、上位争いをすると思われた注目参加キャラ(※主観含※) ◎本命:東方陣営、ハマーD、SOS団 ○対抗:ドアラ、古手梨花、岩崎みなみ、ムスカ、自演チーム ▲単穴:江頭、クラナド陣営、姫、DIO、鷲巣様 △注目:デP、若本、カミナ、クーガー 予選期間中、新規枠で本戦出場が内定しており予選に参加しなくてもよいはずの諸葛孔明にどういうわけか4000ものコメントが集まった。 待てあわてるなこれは孔明の罠だ。 予選結果まとめ・・・陣営視点編 【本戦】 第1部2/23 7~18時 第2部2/24 0~12時 前半11h後半12hの23h 総当たり戦 本戦出場100 /シード枠40/新規枠20/通常(予選)枠40/ 第12回本戦参加動画数 100 第12回本戦総コメント数 4395279(平均43953) シード権を獲得できる男性キャラ・性別不明キャラが大幅に増加した。 (シード枠に入った40キャラのうち、11キャラが男性もしくは性別不明のキャラ。前回の5/40に比べて倍増している) [本戦戦歴] 前回に引き続き、水銀燈と赤木しげるが首位争いを繰り広げた。今回の首位争いは稀に見る接戦となり、途中何度も順位が入れ替わったが、最終的に水銀燈が末脚の差で逃げ切り二度目の連覇を果たした。 順位変動の大きかった前回に比べ、今回はコメント数大インフレの中、新規参戦組の奮戦が目立った。6位にランクインしたデッドボールPをはじめ、クーガー、藤林杏、保坂、弱音ハクが上位に食い込んだ。新規組以外では、天海春香や銭形警部などが健闘していた。その他、今回の傾向としては、男性キャラの健闘があげられる。 選手権の規模は順調に拡大し続けており、今回は7位までが10万コメントを超えるハイレベルな闘いとなった。予選によって本選出場数が100に絞られたためか、上位だけでなく下位のコメント数も大きく増加している。また、1位グループ、3位グループといった集団が形成されつつあるようだ。 ちなみに、選手権開催中の24日9:51の集計で麻生太郎が分速17,579という空前のコメントスピードを叩き出し、AiSAREへの自由民主党の介入が囁かれたが、後に集計システムのバグということが明らかになった。詳しく知りたい方は麻騒動のページへ。 12回本選観戦記 赤木陣営視点編 12回本選観戦記 水銀燈陣営視点編 12回予選結果のまとめ 陣営視点編 +クリックすると表示されます 注意:非常に長いです 所属名 通過数/予選参加数 (シード+新規枠、に拠る本戦確定数) ・東方 8/8 (14+4) 計26 東方はなんと8キャラが全員通過。数が多く不利、と言われては覆すのはもはやお約束か? 既に確定している分とあわせて本戦出場数がなんと26。数だけ見れば化け物みたいになってきている。 これでいて、まだ愛されに登録されていないラスボスがいるというのだから恐ろしい。 ・らきすた 4/7 (5+0) 計9 らきすたは4キャラ通過だが、一方で3キャラが落選。上位キャラに人気が集中しすぎか。 東方はともかくらきすたは固い、と言った意見も出ていたが逆の結果となった。 ネタにされやすいらっきーちゃんねるの二人が揃って落ちてしまったのも意外なところ。本編にほとんど出ないのが原因か。 ・ひぐらし 4/4 (3+2) 計9 ひぐらしは安定して全員が予選通過。順位がバラけた東方と違って全体的に上位に近い位置。 確定済みのキャラとあわせると9キャラと、らきすたに並ぶ大所帯になりつつある。 新規枠で沙都子も本戦確定済であり、部活メンバーが揃う今回、躍進なるか。あとトミーに期待。 ・ローゼン 0/0 (8+0) 計8 ※予選参戦キャラ無し 全員シードに残ってるってどういうことよw 東方がすごいことになっているが、それでもここが最大勢力であろう。 ・ハルヒ 3/3 (4+0) 計7 ハルヒも全員が予選通過。3人とも10位前後と安定して高い位置に居る。 まぁ正直この3人なら予選落ちはないだろう、といえそうな面子ではある。 3人ともシードに入れる可能性を十分持っているので、本戦では頑張って欲しいところ。 ・CLANNAD 4/5 (0+0) 計4 今回の目玉といえそうなクラナド。メインキャラ5人が参加し4人が通過。 通過順位は低いので、まず目指すは次回のシード権を手に入れることか。 アニメ放映中&出来の良いMADも出てきているのでこれからに期待がかかる。 ・この青空に約束を 0/0 (0+3) 計3 ※予選参戦キャラ無し 全員新規枠ということで実力は未知数。アニメ放映当時ならともかく現在では厳しいか。 ・アイマス 1/2 (0+1) 計2 閣下こと天海春香が本戦出場。 ニコニコのウマウマ祭の震源動画に出ていたやよいは残念ながら予選敗退。 新規枠のとかちと二人で、愛されにもアイマス旋風を巻き起こせるか。 ・アカギ 1/1 (1+0) 計2 鷲巣様が本戦出場。個人的に要注目キャラ。 10回大会後、鷲巣や天が参戦したら票が割れるのではないかとの危惧があったがどうなるか。 本戦ではアカギを殺そうと追いすがり票が伸びる、といった原作的な流れも期待できるかもしれない。 ・VOCALOID 1/1 (1+0) 計2 鏡音リンが下位ながら本戦出場。 年末年始にはロードローラーネタなどで盛り上がったが、ミクほどの人気はまだ無いか。 陣営としてはまだ頼りないが、最近ブレイク気味のKAITOの参戦やみっくみくのような人気曲の登場があれば強豪勢力と化す可能性も。 ・エヴァ 1/1 (1+0) 計2 綾波が本戦出場。 未だに根強い人気のエヴァだが、愛されではアスカが中堅レベル。人気からすればもう一声欲しいところ。 綾波はシード獲得、アスカは上位進出が目標になりそうだ。 ・デスノート 0/0 (0+2) 計2 ※予選参戦キャラ無し 新規枠が二人。原作人気は高いが愛されではどこまで通じるか。 ・はぴねす! 0/0 (0+2) 計2 ※予選参戦キャラ無し こちらも新規枠が二人。こんにゃくと同じく未知数な部分が大きい。 12回本選観戦記 赤木陣営視点編 +クリックすると表示されます 注意:非常に長いです 前半戦(23日7 00~18 00) 赤木は2位からスタート。 前回の4位スタートに比べて、好調な滑り出しといえる。 そして前回と同様に、じわじわと水銀燈との差を詰めていった。 11時40分 水銀燈を逆転し赤木がトップに立つ・・・! この逆転劇の前後で赤木は分速300オーバーを記録。 赤木は最大2600まで差を広げるが、赤木失速・水銀燈加速によりすぐに詰められる。 15時00分 再度逆転され赤木は2位に転落──票差わずか72。 しかし水銀燈は追撃の手をゆるめず、さらに加速・・・! 15時20分時点で515まで差が広がる。 ちなみに、この時点で長門と3位争いをしていた翠星石とは5万以上の差が開いていた。 15時40分、赤木加速により再び差が24まで詰まる。 両陣営ともに分速300を越える接戦となるが、勢いづく赤木がこれを制する。 16時00分、赤木再び逆転し300差でトップに躍り出る・・・! 水銀燈は360まで加速したが、380まで加速した赤木を抑えることはできなかった。 ここから赤木はじわじわと差を広げる。 17時以降、倍プッシュ発動。赤木は分速429に到達。 水銀燈も分速417を叩き出すが、一歩及ばなかった。 そして前半戦が終了っ・・・! 赤木しげる 202,435 水銀燈 201,061 わずかながら1374リードを確保し赤木が1位っ・・・! 前半戦を通して、赤木は長門、江頭、ハマーD支援者やうろたんだーなど様々な層からの支援を受けた。 また、フィルターによるコメントが多い中、零ネタ、カイジネタ、天の台詞、チーやロンを表現した顔文字のコメントをする者もいた。 なお、電流走りすぎた矢木は黒コゲになった。 同作品キャラである鷲巣は終始伸び悩み、77位付近を射命丸やえーりんや外山やカナリアやLなどと一緒にうろうろしていた。 端から、ほとんどの赤木しげる支援者の眼中になかったようである。 後半戦(24日0 00~12 00) 午前零時、後半戦開始。 赤木、分速427と好調な出だし。 しかし水銀燈はそれすら上回る489もの分速を叩きだしており、赤木を一挙に抜き去るっ・・・! 0時23分の中間集計 水銀燈 212,325 赤木しげる 212,272 差はわずか53に過ぎないとはいえ、赤木再び2位に転落──! さらに0時40分、夜戦を得意とする水銀燈の分速が500を超えるっ・・・! 赤木は401の分速しか出せず、差は2500に拡大。 1時00分、水銀燈は分速500を維持。 逆に赤木は400をきり、5000近いリードを許す。 両者の分速差は100を超えるっ・・・! 圧倒的っ・・・! 圧倒的な速度差っ・・・! 時間経過に伴い両者脱落者を出しつつも、差は広がり続けた。 1時15分 6336差 1時30分 7533差 1時45分 8922差 2時00分 10607差 2時15分 11624差 2時30分 12093差 2時45分 12468差 後半開始3時間を待たずに水銀燈12000リードっ・・・! 致命傷か・・・? これは・・・! しかし、同時に、少しずつではあったが変化が起きていた。 一時100以上あった両者の分速差がじわじわ縮まっていったのだ。 選手権の恒例と称すべきか、水銀燈支援者が一気に脱落し始めたのである。 この間、赤木陣営は早朝以降の逆転にかけるため、ひたすら防戦に徹した。 黒コゲになった矢木は発火し、ついでにダメギまで黒コゲになる有様であった。 3時00分、赤木はついに分速で水銀燈を逆転。 わずかながら差を縮め、12378差とする。 しかし3時45分、水銀燈の分速が復活。 午前4時近くだというのに359もの分速を叩き出し、差を12742に広げる。 だが4時には再び赤木が分速で逆転。 しばらく両陣営の数字は一進一退を繰り返し、両者ともに予断を許さない状況が続く。 5時15分、ようやく赤木が水銀燈の分速を大きく上回ることに成功する。 銀258-赤307 11630差 赤木の猛追は続く。 5時30分 銀249-赤281 11156差 5時45分 銀269-赤316 10454差 みなみけ、東方の援護射撃もあり、差は確実に縮まっていった。 そして6時00分、銀253-赤317 9491差 両者の差は1万をきった─── 6時以降、水銀燈は時間経過とともに支援者が増加し加速するが、 みなみけ、江頭、デスノート陣、池上、ハマーD、レナなどの支援者から強力な援護射撃を受けた赤木の加速はその上をいった。 6時15分 銀230-赤325 8070差 6時30分 銀272-赤342 7025差 6時45分 銀291-赤377 5729差 7時00分 銀312-赤401 4388差 7時15分 銀304-赤375 3326差 7時30分 銀312-赤372 2440差 7時45分 銀325-赤378 1646差 8時00分 銀327-赤416 311差 そして8時15分、ついに赤木は水銀燈をとらえ、3度目の逆転に成功する。 8時15分 赤450-銀336 差1409 赤木再びトップに立つ・・・! 一時12000以上もあった水銀燈のリードを喰らい尽くした・・・! 逆転っ・・・! 未曾有の逆転っ・・・! その後も赤木は水銀燈を分速で大幅に上回り差を広げ続け、勝負は決まったかに思えた。 だが8時40分ごろ、水銀燈が一気に加速。 9時00分、赤416-銀417 となり両雄の分速が並ぶ。 この短時間の間に赤木が得られたリードはわずか4200・・・! 勝負の行方は再び霞の彼方へ─── 9時15分 赤427-銀406 4523差 9時30分 赤427-銀467 3936差 10時00分 赤506-銀517 2480差 10時15分 赤490-銀548 1615差 10時30分 赤506-銀576 571差 赤木も加速はしているが、水銀燈の異様な加速度には及ばない。 そして10時45分・・・ 終了目前で再び水銀燈が逆転っ・・・! 360差っ・・・! その後、水銀燈が分速716を記録するも、赤木は610に止まる。 最後の一時間、赤木は全力で逆転を目指し、分速715を達成する。 しかし水銀燈はさらにその上をいき、分速830を叩き出す・・・! 結果・・・ 水銀燈 506166 赤木しげる 497322 8844という僅差で、赤木は敗れ去った─── 水銀燈、2度目の二連覇達成っ・・・! おめでとう・・・!おめでとう・・・!二連覇達成おめでとう・・・! そして、豪運で77位を勝ち取った鷲巣様っ・・・! 77位シード枠入賞おめでとうございますっ・・・! 端から支援者の眼中になかったなんて書いてごめんなさい・・・! 最後に。 赤木を支援してくれた多くの援護射撃に感謝っ・・・! 圧倒的感謝っ・・・! 赤木に家族はいずとも・・・友はいたのだ・・・! 12回本選観戦記 水銀燈陣営視点編 +クリックすると表示されます 注意:もっと長いです ■ 始めに 第12回の優勝争いは逆転6回、最後の逆転は終了1時間15分前という大接戦でした。 最終的に優勝したのは水銀燈ですが、 そこに至るまでの道のりは非常に険しいものでした。 以下は1水銀燈支援者の視点によるこの熱戦の観戦記です。 なお、赤木戦記よりかなり遅れてのアップですので 赤木戦記の単なる裏返しにならないように配慮して編集したつもりです。 また後半データは赤木戦記を参考にしています。 ■ 前半 (08/02/23 07 00 - 18 00) 前半開始直後は水銀燈1位、赤木2位。 この先23時間、前回同様この2者で優勝を争うこととなる。 正午前に赤木が加速し逆転するが午後には水銀燈が再逆転。 夕方になると赤木陣営に得意の倍プッシュが入り水銀燈を突き放し三度目の逆転。 そして前半終了まで倍プッシュの勢いは止まらなかった。 1位 赤木 202,435 2位 水銀燈 201,061 その差1374 赤木は強い。前回よりも更に強い。 水銀党員達はこのことを改めて思い知らされる。 ■ インターバル (08/02/23 18 00 - 24 00) ここでローゼンメイデンのドールズたちの前半結果を見渡してみる。 雛苺(25位)、蒼星石(28位)はまずまずの位置をキープ。 真紅(39位)、薔薇水晶(41位)、雪華綺晶(42位)はシード権周辺の厳しい位置におり 金糸雀(72位)は大きく出遅れていた。 そして翠星石は前半開始直後から長門有希と熾烈な3位争いを繰り広げていた。 前半終了時点での両者の結果を見ると 3位 長門有希 121386 4位 翠星石 120953 差はわずかに433 翠星石の健闘は喜ばしいであることと同時に 水銀燈含むローゼンのドールズたちにとって 翠星石からの支援が期待できないということも意味していた。 第11回では早期に4位確定した翠星石からの手厚い援護により 水銀燈優勝と全ドールズのシード権獲得を達成することができた。 だが今回は優勝を目指す水銀燈もシード権争いをする 姉妹たちも翠星石からの援護は期待できない。 翠星石も姉妹からの援護をあてにすることなく 強豪長門有希との3位争いに挑まねばならない。 ローゼン姉妹それぞれが厳しい状況で後半の戦いが始まる。 ■ 後半その1 (08/02/24 00 00 - 08 30) 0時。後半最初の中間集計で水銀燈は分速489を出し赤木を大きく上回りいきなり逆転。 更に最大で分速500以上に達し赤木を突き放す。 前半2位で折り返したため多くの水銀党員の危機感に火をつけた結果であろうか。 一方3位争いではまず長門が優位に立つ。 3時。水銀党員達に離脱が目立ち始め分速で赤木に並ばれる。 獲得したリードは12000強。このまま逃げ切れるのか。 4時。コメ鯖停止。 停止期間中、及び復帰後の中間集計で 1~4位の相対的な分速に際立った変化は無し。 5時。水銀燈にとって苦しい時間帯が始まる。 コメ分速は250前後。一方赤木は300以上をキープ。 分速差は時間とともに開き、12,000以上あったコメ差が次第に詰め寄られていく。 一方3位争いでは深夜の苦境を乗り越えた翠星石がここにきて3位浮上。 水銀燈とは対照的にこちらはよい展開。 7時。コメ差は既に5000以下。 水銀燈自体の分速は06 15の230を底にして その後上がっているが赤木には遠く及ばない。 苦しい状況の中でも党員達は最後まで銀様への愛を貫き通す覚悟を持ち 互いに励ましながら離脱者を出さずに支援を続ける。 8時15分。中間集計でついに赤木が逆転トップに立つ。 しかもこのときの分速差は100以上。 続く8時30分の集計でも分速差は変わらず わずか30分で赤木は3000以上のリードを獲得する。 勢いの差が違う。あまりにも違いずぎる。 深夜に優位に立った水銀燈が早朝に失速し逆転を喫する。 この展開はまさに赤木が優勝を勝ち取った第10回と同じである。 歴史は繰り返すのか。 なお、3位争いでは翠星石が分速で長門を上回り続け このころには5000近いリードを手にしていた。 ■ 後半その2 (08/02/24 08 30 - 09 30) 9時。なんと水銀燈は赤木の分速に追いついた。 たった30分で100以上の分速差を詰めたのである。 水銀燈は2位に落ちたことで危機感を持った潜在的支援者が駆けつけたためか加速し、 赤木は逆転の瞬間のお祭り状態が終ったためか少々ペースダウンしたためである。 そして9時30分にはおよそ5時間ぶりに水銀燈が分速でリードを得た。その差+40。 残り2時間30分で差は約4000。逆転に必要な分速差は+30。 終了直前の爆発力に定評のある赤木に対して これだけの差をつけ続けない限り優勝は不可能。 厳しい条件だが希望がないわけではない。 乳酸菌の差し入れをする支援者、「疲労なんてジャンクにしてあげる」と 銀様口調で活を入れる支援者から元気をもらいながら 水銀党員たちはひたすらコメントする。 3位争いでは翠星石のリードが更に広がる。 こちらはすでに決着がついたか。 ■ 後半その3 (08/02/24 09 30 - 12 00) 10時。両者の分速が500を突破(水銀燈517、赤木506)。 さらにこの後も両雄のコメ分速は増加する。 白熱した優勝争いに他キャラ支援者が次々に駆けつけてきたのである。 これまで水銀党員からのコメントにより紫一色だった水銀燈支援動画が 他キャラからの応援コメントによってみるみる色鮮やかになっていく。 ローゼンの姉妹達、ミク、つかさ、みさお、デP、ドアラ、長門、かがみ、etc 各方面からの支援を受けた水銀燈の勢いは増し続け赤木との分速を広げていく。 支援者を鼓舞するための煽りコメントがいつのまにか 「銀様のために最後までがんばれ水銀党員」といったスタンスから 「優勝するためにはみんなの力が必要だ」といった趣旨に変わる。 もはや銀様の支援者は水銀党員だけではない。 今この瞬間銀様の動画にコメントしているすべての支援者が結束するしかないのだ。 10時45分。水銀燈コメ数1位奪還。 2時間前には想像すらできなかったまさかまさかの再逆転。 これは奇跡なのか!!! 水銀燈の勢いはまだまだ止まらない。 12時。 最後の1時間で赤木は715という驚異的な分速をたたき出し逆転に望みをかけるが 水銀燈はそれをも上回る分速830を記録。 終了直前には50万コメも突破し2大回連続6度目の優勝に花を添えた。 翠星石は見事3位でフィニッシュ。おめでとう翠星石。 ■ 最後に なぜ水銀燈が最後に逆転できたのかいまだにわかりません。 ラスト2時間はほんとに色んなキャラからの支援があり 銀様はこんなにも愛されていたのかと心強く思ったものです。 (もちろん赤木も事情は同じだっただろうけど) 特にローゼンの姉妹のうち5キャラは 最終順位がシード権ライン付近の35位~42位であり 水銀燈を支援できる余裕はなかったはずです。 それでも全姉妹から支援者が駆けつけてくれました。 ほんとにありがたかったです。 そして水銀燈支援に力を使いすぎたのか 雪華綺晶は惜しくもシード権を逃してしまいました。 (でも第13回予選を2位で突破。おめでとうキラキー。) 第12回の優勝争いが盛り上がったのは もう一方の雄、赤木しげるとその支援者達のおかげです。 赤木がいたからこそ、こんなにも強かったからこそ 水銀燈もそれに負けじとコメを積み重ねました。 個人的にはそれぞれの陣営にとって最も優勝が絶望的であった 1時~3時の赤木 7時~9時の水銀燈 を投げ出さずに支え続けた支援者がいたからこそ 最後の大接戦に繋がったのだと思っています。 この時間帯を共に支え続けた支援者達は「戦友」とすら呼びたくなります。 さて、この戦記ではあくまで優勝争いという点に着目して書きましたが 愛されキャラ選手権の醍醐味は何も優勝とか順位に一喜一憂することだけではありません。 楽しみ方は人それぞれです。 第12回でも色々な考え方を持つ支援者がいました。 選手権の趣旨はあくまでキャラへの愛を示すことであり 他キャラとの相対的な順位は2次的なものにすぎないと考える愛深き支援者。 自分がどれだけのコメ数を記録できるかに最も重きを置く もはや本末転倒してそうな廃人的支援者。 数多くの動画に顔を出し、渡り歩く支援者。 キャラについて、あるいはとりとめもない話題でチャットに興じる支援者。 ライバルキャラの動向をこまめにチェックしコメントやタグで仲間に伝える支援者。 他の支援者を激励し、労い、笑わせようとする支援者。 みんなそれぞれの思いをこめて 愛されキャラ選手権を精一杯楽しんでいました。 本当に楽しい選手権でした。 ■ 後半05 45~ラストの水銀燈と赤木の記録 時刻 相対コメ差 相対分速差 水銀燈分速 赤木分速 補足 05 45 コメ+10454 分速 -47 (水銀燈269、赤木316) 06 00 コメ +9491 分速 -64 (水銀燈253、赤木317) 06 15 コメ +8070 分速 -95 (水銀燈230、赤木325) 水銀燈後半最低分速(04 15除く) 06 30 コメ +7025 分速 -70 (水銀燈272、赤木342) 06 45 コメ +5729 分速 -86 (水銀燈291、赤木377) 07 00 コメ +4388 分速 -89 (水銀燈312、赤木401) 赤木400突破。倍プッシュ発動? 07 15 コメ +3326 分速 -71 (水銀燈304、赤木375) 07 30 コメ +2440 分速 -60 (水銀燈312、赤木372) 07 45 コメ +1646 分速 -53 (水銀燈325、赤木378) 08 00 コメ +311 分速 -89 (水銀燈327、赤木416) 08 15 コメ -1409 分速 -114 (水銀燈336、赤木450) 赤木が逆転トップに立つ 08 30 コメ -3119 分速 -114 (水銀燈334、赤木448) 8 15に続き分速差100以上 08 45 コメ -4235 分速 -75 (水銀燈371、赤木446) 09 00 コメ -4223 分速 +1 (水銀燈417、赤木416) 分速で水銀燈が赤木に並ぶ 09 15 コメ -4534 分速 -21 (水銀燈406、赤木427) 09 30 コメ -3936 分速 +40 (水銀燈467、赤木427) 分速で水銀燈が赤木を上回る 09 45 コメ -???? 分速 +52 (水銀燈479、赤木427) 集計トラブル発生?数字は不正確かも 10 00 コメ -2480 分速 +11 (水銀燈517、赤木506) 10 15 コメ -1615 分速 +58 (水銀燈548、赤木490) 10 30 コメ -571 分速 +70 (水銀燈576、赤木506) 10 45 コメ +360 分速 +62 (水銀燈???、赤木???) 水銀燈が逆転トップに立つ 11 00 コメ +1964 分速 +107 (水銀燈717、赤木610) 12 00 コメ +8844 分速 +115 (水銀燈830、赤木715)
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学校曰く、 「次世代のリーダーとしてふさわしい品格と聡明さを備えた制服」 (公式サイトより引用) とのこと。 正装 冬服 白シャツ+ネクタイ又はリボン(+ブレザー)。ブレザーの襟には校章を付ける。 ズボンはビジネススーツとしても遜色ないので、就職後も着用している人がいる。 夏服 青シャツ。ネクタイやリボンの着用は認められない。 平常時 冬服 正装は白シャツだが、一応青シャツでも校則上はOK。但しそんな物好きは殆どいない。 また、ネクタイやリボンは着用するのが決まり。 夏服 正装は青シャツだが、平常時は白シャツも可。 現在は青シャツの裾は外に出すスタイルだが、当初は裾を入れるスタイルが推奨されていたっぽい。 白シャツを着る場合、裾をズボン・スカートに入れる。ネクタイやリボンの着用は任意。 好き嫌いが分かれやすい。 服装解説 ブレザー グレーを基調とした3つボタンジャケットスタイル。ポケットがいっぱいある。 白衣 本校の正装。校章の刺繍入り。理系進学者は大学での実験や実習で使えるので保管しておこう。 スラックス/スカート 生徒が自由に選べる。スカートにはチェックが入っている。スカートを借りて男の娘ごっこをするのは蒼煌祭のお決まり。 ネクタイ・リボン 高校生は紺色、中学生は明青色となっている。 中学生のネクタイの色は4色の候補の中から在校生徒の投票で決定した。…というのは建前で、実際は投票箱が目立たないところに置かれていたため、投票総数が想定より少なく、一部生徒がネタで大量投票したところ決まってしまったという。 靴下 一応カラーが指定されており、紺色や黒色などを着用することとなっている。 防寒具 登下校中のみ着用が許可されている。 その他着用 セーター、カーディガン、ベスト(紺、黒、灰、白、茶の無地のもの)の着用が認められている。 なお、校内では白衣も可。 禁止 髪の染色 ピアス・ネックレス マニキュア・化粧 その他明らかに公共良俗に反するもの 期間 夏服は5~10月、冬服は11~4月。 また、5月と10月は移行期間であり、夏服冬服どちらも身につけることが可能。 制服取扱店(高校) ㈲サンユー ㈱学生服トキワヤ ㈱洋品エンドウ ㈱そごう横浜店 ㈱つつい ㈱さいかや川崎店 ㈱高島屋横浜店 制服専門店シーガル ㈱京急百貨店 ㈱ナカムラ淵野辺店
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飛び交う黒い羽 それを切り刻む重たい鋏 二人は自分の命を賭けたゲームの真っ最中だった 「ああしつこいわぁ、とっととやられちゃいなさいよぉ」 「それはこっちの台詞だね水銀燈」 両者一歩も譲らない闘いに見えたが、僅かに水銀燈の顔に余裕が見える 「これでくたばりなさぁい!」 「くっ…!」 襲いかかる羽に鋏だけでは対応できず、堪らず蒼星石はその場から離れた 「ちょっとぉ、逃げるならローザミスティカ置いてきなさいよぉ」 「………ッ!」 「あはは!無駄よ無駄よぉ!いくらでも追いかけてあげるわ…っ!?」 世界が変わると同時に突然声のトーンが変わる水銀燈 蒼星石は不思議に思い後ろを振り向いた 「な、なにこの世界いぃ…」 蒼星石が何も考えずに飛び込んだその世界は、透明度の高い水が流れるなんとも美しい世界だった しかし、青く澄んだ水のように、水銀燈の顔も青冷めてゆく さっきまで大きく広げていた羽は水銀燈の体を包むように畳まれている 蒼星石はその情況を上手く飲み込めないまま、とりあえず隙ありというかんじで鋏を水銀燈の首元にあてがった 「…! しまった…」 「さあ水銀燈、そのまま手を頭の上にあげてしゃがむんだ」 「い、いやよぉ…やめてぇ…」 「? ふざけるのはやめるんだ、さあ早く言われた通りに…」 「いや…やめてよぉ…」 「!?」 蒼星石はぎょっとした あの水銀燈が涙を零している 「す、水銀燈…?」 「やめてぇ…羽濡らさないでぇ…」 「え?」 「水怖い…いやぁ…」 「はあ!?」 ・ ・ ・ 「落ち着いた?」 「………ありがとう」 「…びっくりしたよ」 「…死にたいわぁ」 聞くと、どうやら水銀燈は水が苦手らしい 羽が濡れると力が抜け、震えが治まらないんだとか 「それじゃあ、泳ぐなんてもっての他なんだ?」 「…たしか蒼星石は、泳ぎが得意だったわよねぇ」 「お父様は、アリスは泳げる泳げないは関係ないって言ってたけどね…」 「でもいいじやない…羨ましいわぁ…」 「水銀燈、君…泳げるようになりたいのかい…?」 水銀燈は何も言わずに俯いた 「……僕が…教えてあげようか」 「……え」 水銀燈は再び顔を上げ、蒼星石と見つめ合った 「いいわよぉ…こうやって助けてくれただけでありがたいわぁ…」 「でも…泳げるようになりたいんだろう?」 「…………いいのぉ?」 「もちろんだよ」 「なんか悪いわぁ」 「いいんだよ、ふふふ」 「…何その笑い」 「君の水着姿、楽しみだよ」 「なっ……!」 「あはは、じゃあ明日からここで特訓ね?」 僕らだけの秘密の場所だよ そう言う蒼星石に、青かった水銀燈の顔は、赤く色付いたんだとか END
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前ページ次ページローゼンメイデン 小ネタ集 1 シン「……で、そのアリスゲームとやらに俺が巻き込まれた訳と」 水銀燈「そういうことね」 シン「それで、議長やレイのところにも人形が届いてたのか となると赤い人形もローゼンなのか」 水銀燈「!? それはきっと真紅ね。まぁ、早速ジャンクにしてあげる」 シン「なんだか、ちょっと前に音楽で聞いた声だな。かなりキャラ違うが。 って、ちょっと待て何処へ!」 水銀燈「何って、今からその議長とか言う奴のところへいくのよ」 シン「こら待て! 俺の上司だぞ! プラントの代表だぞ! そんな所へ行き成り殴りこみに行ったら」 水銀燈「そんなの私には関係ないわぁ」 シン「……いや、勘弁してくれ。俺謀反起こしたと思われて首になるどころか殺される!」 水銀燈「……また、面倒な主を選んでしまったわ」 真紅「紅茶を入れて頂戴……うん。ありがとう。美味しいわ。良い葉っぱを使ってるのね」 議長「……人の秘所を勝手に使わないでくれないか?」 真紅「良いじゃない。それとも貴方が紅茶を入れてくれる?」 議長「いや、私には無理だがしかし」 真紅「気にしないの。上に立つ人はそういう細かい事をカリカリ言わないものよ」 議長「そういうもの……かね? まぁ、赤いから私は好きだが」 真紅「貴方も変わっているわ」 2 シン「解ってくれたか? 良いか、議長はダメだ。やるならちゃんと時間と場所を選んで双方同意だぞ」 水銀燈「……仕方ないわ。それじゃまずは蒼星石を」 ルナ「シンーーーー。見てみてーーーこんな可愛い子が来たわよーーー」 蒼星石「どうも、初めまして……!? なんで、貴女が此処に」 水銀燈「噂をすれば何とやらね」 シン「ルナの所にも来た……って、あれが言ってた蒼星石か」 ルナ「言う事をちゃんと聞く良い子よ。掃除とかもしてくれるし」 シン「待て、それはちょっと堕落してるとおもうぞ」 水銀燈「ふっ、庭師から家事手伝いとは相変わらず下働きが好きねぇ」 蒼星石「仕方ないじゃないですか。この人の部屋ほんとすご――」 ルナ「それ以上はだーめ。メイリンの所にも翠の子が来たけど何だかもめてるみたい」 シン「そうか。まぁ、それじゃこの戦艦も賑やかになるなぁ。ほんと」 蒼星石「お騒がせします(ふかぶか)」 水銀燈「くっ、いつか潰す」 ルナ「それじゃ、他の人にも挨拶してくるわ。まったねー」 シン「そうか、ルナのところにも着たのか。…って、何処へ」 水銀燈「言ったでしょ。蒼星石を最初にやるって」 シン「おいおい。ルナも来たばかりではしゃいでるんだから」 水銀燈「……ほんとに五月蝿いわね。貴方、マスターとして自覚があるの?」 シン「解ってるけど、けど、あんなに喜んでるのに行き成り壊しちゃったら可哀想だろ」 水銀燈「何? あの女が大事だっていうの貴方は」 シン「いや、そんなつもりは」 水銀燈「何よ。私じゃ不満だって言うの?」 シン「そうじゃない! ルナは」 水銀燈「さっきからルナルナルナルナ。 何よ良いじゃない! 私が近くに居れば(言った後自分の発言に気付く)」 シン「へ???」 水銀燈「な、なんでもないわ(ふんっ)」 レイ「……俺のところにも人形が来たのだが」 薔薇水晶「貴方のルームメイト。凄まじいことになってるわね」 3 翠星石「あ、いたスケベ人間」 シン「あ、メイリンの所の…うわ、髪の毛長いな」 真紅「貴方が水銀燈のマスターね」 シン「あ、議長の所の……うわ、こっちも」 真紅「……気安く触らないで頂戴」 翠星石「そうですぅ」 シン「あ、ごめん……いや、しかし」 真紅・翠星石「???」 シン「ただいま」 水銀燈「…おかえりなさい……ってどうしたの」 シン「いや、さっき、赤いのと翠色のと逢ってね」 水銀燈「ふ、ふーん。そ、それでぇ? (まさか、あっちの方が良いとか? いや、あっちも性格はそんなに良い方じゃ)」 シン「髪が」 水銀燈「髪?」 シン「俺も癖ッ毛は強い方なんだけどさ。あの癖とか以前に 重力と物理的な流れを無視した髪型はどうも見てて落ち着かなくて」 水銀燈「そ、そうなの」 シン「あ、そういや水銀燈も癖があるよなぁ。遠目から見たらストレートだけど」 水銀燈「そうかしら? シンはストレートが良いの?」 シン「いや、別にそういうのは拘らないけど、綺麗な銀髪だよな(なでなで)」 水銀燈「な、き、きやすぅ……貴方、主なんだからちゃんと手入れの仕方覚えなさぁい? 人間と違って一度痛むと直すのが大変なのよぉ」 シン「ん? ああ、解った」 水銀燈「あ。後お洋服は丁寧に洗ってくれるわね? コレ一着しかないし、御父様から頂いた大事な服なの」 シン「ああ、そういうのは解るよ。俺も妹の携帯ずっと大事にしてるし……なら、下手に汚せないな」 水銀燈「へ、へぇ。がさつかと思ったのに意外と物持ちが良いのね」 シン「ああ、俺は基本的に何でも大事にするさ。途中で放り投げるのも好きなじゃない」 水銀燈「そう……その言葉、嘘は無いわね」 シン「??? 勿論だ」 水銀燈「ならいいわ。ふんっ」 レイ「……シン、隣に居るというの」 薔薇水晶「すっかり二人の世界ね。寂しい?」 レイ「気にするな。俺は気にしない……気にしないんだ(自己暗示)」 薔薇水晶「(ぽむっと肩に手を置いて)」 前ページ次ページローゼンメイデン 小ネタ集
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557 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2008/01/11(金) 18 47 14 「だって、足りないところは助け合うのがパートナーだろ?」 自信たっぷりに、そう言ってやった。 ……あ、水銀燈が驚いてる。 が、すぐにまたぷいっとそっぽを向く。 「な、何言ってるの。 私は貴方を捨てたのよ。 貴方なんか、もうミーディアムじゃないわ」 「でも、これはまだあるじゃないか」 そう言いながら、左手をアピールしてやる。 左手の薬指にはめられているソレは、差し込む日光を受けてきらめいている。 横目でソレを見た水銀燈が、ゆっくりとその名前を口にした。 「薔薇の、指輪……」 「これが残ってたから、俺は水銀燈を探すのを諦めずにすんだ。 ……水銀燈、契約を破棄しないで居てくれてるんだって、分かったから」 「…………」 俺の左手に注がれていた視線が、ふと逸らされる。 水銀燈は、自分の指にはめられている指輪をじっと眺めていた。 「自惚れかも知れないけど。 水銀燈が、まだ俺のことを見捨ててなかったこと、嬉しかったんだ」 「……ただ、破棄するのを忘れてただけよ。 私にとっては、ミーディアムなんか居ても居なくても同じだし。 それだけよ」 こちらを見ることなく、弁明する水銀燈。 居ても居なくても同じ、か。 俺は水銀燈から視線を逸らさずに、一番言いたかったことを口にした。 「あのさ、水銀燈。 俺、アリスゲームにミーディアムが必要な理由が、ようやくわかったよ」 ミーディアムが必要な理由。 その言葉を聞いた水銀燈は、反射的に眉をひそめた。 「……話を聞いてた? 私には、ミーディアムなんて必要ないのよ」 「聞いてたよ。 でも、俺にそれを教えてくれたのは水銀燈だぞ」 「は……私が?」 全く身に覚えがない、と言いたげに、怪訝な顔をする水銀燈。 ううん、やっぱり意図して言ったわけじゃなかったのか。 「忘れたのか? 二人で藤ねえのところに、これを貰いに行ったときに言ってたじゃないか」 「……?」 「人形とは、持ち主の想いが篭もるもの。 長い時間を一緒にいればいるほど、想いは積み重なっていく……ってさ」 「あっ……」 水銀燈の眼が再び驚きに見開かれる。 そう、確かに水銀燈は人形だから、人間のように背が伸びたり、体重が増えたりはしない。 でも、心は。 心が変わっていくことは、成長とは呼べないだろうか? そしてそれが、ドールたちを残して消えたローゼンの意図だとしたら? 「もし、俺がミーディアムになったことに、意味があるんだとしたら。 それはきっと、水銀燈の助けになるため。 ……俺はそう信じてる」 俺は、最後まではっきりと、水銀燈の眼を見ながら言い切った。 言いたいことは全て言った。 言うべきことはもう何もない。 後は……水銀燈の気持ち次第だ。 「……ふん。 恥ずかしいことばっかり言うわねぇ、士郎は」 「うっ、それは言わないでくれ」 水銀燈の指摘にドキリとする。 実を言えば、途中から自分でもかなり恥ずかしかった。 「でも……面白いわ。 ミーディアムと二人で協力して、ね。 そんなこと……今まで考えたことも無かったわぁ」 「あ……」 心臓が高鳴った。 さっきとは比べ物にならないくらい、ドキリとした。 水銀燈は、眼を覚ましてから初めての、落ち着いた笑顔を浮かべて。 「士郎……こんなジャンクの身体になった私だけど。 一緒に、居てくれる?」 「もちろん。 俺の力が及ぶ限り」 二人の薬指にはめられた、対の指輪をそっと重ねて。 俺たちは今、二度目の契約を結んだ。 α:さて、さっきのことを真紅に謝りに行こう。 β:水銀燈に何かしてほしいことはないか尋ねる。 γ:今日はもうゆっくり休ませてやろう。 投票結果 α:4 β:5 γ:1
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←戻る 制服シリーズ:総数103 スクール水着は水着に分離。 1キャラでも普段と異なる制服の絵。 制服シリーズ:総数103北高制服シリーズ:45 制服(男装・女装)シリーズ:25 体操着・チアコスシリーズ:21 制服(その他)シリーズ:3 陵桜学園制服シリーズ:3 榊野学園制服シリーズ:3 光坂高校制服シリーズ:3 コメントはこちらに 登録漏れ申請フォーム 北高制服シリーズ:45 制服関連で人気が高め。 +... お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/18 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/148 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/199 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/249 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/258 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/362 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/379 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/407 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/421 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/427 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/439 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/454 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/473 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/483 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/519 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/560 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/561 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/593 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/645 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/657 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/749 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/1015 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/1084 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/1133 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/1184 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/1698 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/1713 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/2024 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/2194 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/2207 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/2411 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/2468 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/2677 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/2966 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/3118 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/3232 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (idth=500) お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/3312 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (idth=500) お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/3465 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (idth=500) お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/3868 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (idth=500) お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/4327 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (idth=500) お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/4383 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (idth=500) ニコニコRPG うp掲示板より No.97 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (jpg) No.263 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (jpg) No.1012 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (jpg) No.1055 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (jpg) 制服(男装・女装)シリーズ:25 +... お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/549 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/919 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/914 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/475 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/504 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/579 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/618 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/904 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/906 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/1021 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/1059 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/1024 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/632 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/753 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/1955 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/2051 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/2877 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/3266 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (idth=500) お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/3679 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (idth=500) お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/3718 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (idth=500) お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/3837 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (idth=500) お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/4227 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (idth=500) お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/4289 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (idth=500) お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/4352 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (idth=500) ニコニコRPG うp掲示板より No.588 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (jpg) 体操着・チアコスシリーズ:21 +... お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/1061 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/1096 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/1260 (練習)ニコニコRPGお絵かき掲示板より No.326 OB1212806481929.png お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/1271 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/1329 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/1555 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/1690 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/1946 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/2195 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/2099 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/2174 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/2369 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/2466 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/3537 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (idth=500) お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/3743 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (idth=500) お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/4204 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (idth=500) お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/4341 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (idth=500) お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/4458 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (idth=500) お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/4474 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (idth=500) ニコニコRPG 交歓所より No.28 制服(その他)シリーズ:3 +... お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/698 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/773 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/1352 陵桜学園制服シリーズ:3 +... お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/1721 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/1738 (練習)ニコニコRPGお絵かき掲示板より No.548 OB1214222633997.jpg 榊野学園制服シリーズ:3 +... お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/523 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/1095 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/3685 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (idth=500) 光坂高校制服シリーズ:3 +... お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/1304 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/4005 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (idth=500) お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/4262 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (idth=500) コメントはこちらに こんだけ細分化が進んだらもういいや。って気がしてきた。 -- 名無しさん (2008-06-15 09 17 16) 名前 コメント 登録漏れ申請フォーム 1.絵板で登録されていない画像を見つける 2.右クリックメニューからプロパティを選択 3.画像のURLをコピーしてこのフォームに張り付ける 以上の手順を踏んでいただければ、こっちで適当に張り付けます 編集できる能力のある人がやっちまってもいいんだけどね 反映されたコメントは随時削除していきます 名前 コメント ←戻る